離婚調停とは、夫婦同士の協議がまとまらなかったときに、家庭裁判所が仲裁役となって、話し合いで離婚の成立を目指す方法をいいます。
今回は離婚調停で聞かれることや事前にすべき準備について解説していきたいと思います。
離婚調停で聞かれることとは?
離婚調停で聞かれることは、話し合いによって異なりますが、大きく次のようなものがあります。
- 結婚から離婚に至るまでの経緯
- 離婚の条件
確認していきましょう。
結婚から離婚に至るまでの経緯
離婚調停で聞かれることとして、結婚から離婚に至るまでの経緯があります。
具体的にいつ結婚し、どんなことがあって離婚を意識することになったのかなどをそれぞれに聞くことになります。
なお双方の言い分が大きく異なっている場合、調停委員が証拠などの提出を求められることがあります。
また調停委員から信ぴょう性が低いと判断されたときには、心証を損ない、今後の話し合いが不利になってしまう可能性もありますので、過度な誇張は避けましょう。
離婚の条件
離婚調停で聞かれることとして、離婚の条件があります。
離婚調停に発展した場合、話し合われる内容として、親権、財産分与、養育費、夫婦の一方に不貞行為などの不法行為があったときには、慰謝料に関しても話し合いを行います。
離婚調停を行う前の事前準備とは
離婚調停は家庭裁判所を介する手続きであるため、感情論で自分の主張をしても認められません。
ご自身の主張に正当性があると調停委員に思ってもらうためには、論理的に証拠などを用いて話をする必要があります。
そのため、離婚調停で準備することとしては、結婚から離婚に至るまでの経緯を、細かくまとめたものを準備しましょう。
そのうえで、お互いに意見が食い違いそうな部分については、あらかじめ証拠を準備しておくと良いと思います。
更に、財産分与や慰謝料、養育費などを請求するときには、その請求が過剰すぎると思われないよう、主張する金額が妥当であることを示す資料などを準備することも大切です。
まとめ
今回は、離婚調停を行う場合に聞かれることと、事前にすべき準備について簡単に紹介していきました。
離婚調停は、家庭裁判所を交えた話し合いではありますが、ご自身に有利なように進めるためには、証拠の準備をしなければならなかったり、発言に気を付けなければならなかったりというような注意点もあります。
自力では厳しいと感じたときには、早めに弁護士へ相談することを検討してください。